手がしびれる病気
手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)
手根管症候群とは

症状
手のひら、親指から環指にしびれ、痛みが出現します。手を使った後に症状が強くなったり、しびれや痛みで夜に目が覚めることがあります。進行すると親指の付け根の筋肉がやせてきます。机の上のコインをつまみにくい、ボタンかけがしにくい、親指と示指の間が大きく開けないので、湯呑やジョッキを持ちにくいなどの症状が現れます。
診断

ファーレン・テスト


検査
レントゲン写真では通常は異常ありませんが、手くびの骨の変形が神経圧迫の原因になることがあります。腫瘍など手根管内に圧迫病変が疑われる場合にはMRI検査を行います。筋電図検査で神経伝導速度の低下が確認されると診断が確定します。
治療法
初期にはビタミン剤による薬物治療、手の過度の使用を避ける、また、装具を装着して手くびの安静をとります。痛みが強い場合には、手根管内にステロイド注射を行うことがあります。
保存治療を行っても症状が良くならない、親指の筋肉がやせている、神経伝導速度が低下している場合には手術が治療の選択になります。手のひらを3cmほど切開して肥厚した横手根靱帯を切って神経の圧迫をとる手術(手根管開放術)を行います。親指の筋肉がやせて、つまみ動作が困難な患者さんには、つまみ動作をより早期に回復させるために、手くびで長掌筋という筋肉の腱を痩せた筋肉に縫合する腱移行術を併せて行うことがあります。手根管症候群でお困りの方、また手根管症候群ではないかと疑っている方は。お気軽に当院を受診してご相談ください。手根管症候群でお困りの方、また手根管症候群ではないかと疑っている方は。お気軽に当院を受診してご相談ください。
よくある質問【受診について】

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