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手くびの痛み 「ドケルバン病」をご存知ですか?

手の写真 手くびの親指の付け根部分に印があります
 ドケルバン病は手くびの親指のつけねにおこる腱鞘炎です。親指を伸ばす腱は手くびで伸筋支帯(しんきんしたい)という長さ2cmほどのトンネルを通過します。この部分で炎症(腱鞘炎)がおこると、腱が腫れ、トンネルの壁が厚くなります。その結果、腱の通り道が狭くなり、腱の滑りが悪くなることが原因です。

 症状は、手くびの親指の付け根部分の痛みです。親指を伸ばす、あるいは親指と人差し指の間を広げる動作で痛みが強くなります。親指を他の指で握りながら、手くびを小指側に曲げる(尺屈)と刺すような痛みが誘発されます。50~60代の女性に多い病気ですが、出産後、授乳中の女性にもおこります。
 
 治療は、まず親指の過度の使用を避け、安静をとります。消炎鎮痛剤の塗り薬を塗る、湿布を貼るのも良いでしょう。疼痛が強い時には、腱鞘内にステロイド注射を行います。注射を行っても症状が改善しない場合には、手術が治療の選択肢になります。腱が走行するトンネルの屋根を切開して、通り道を広げる手術です。通常は局所麻酔、日帰りで行えます。

和田卓郎(北海道済生会小樽病院 病院長)

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