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肘外側の痛み、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)をご存知ですか

テニス肘(上腕骨外側上顆炎:じょうわんこつがいそくじょうかえん)
 テニス肘は肘の外側に痛みを訴える、頻度の高い疾患です。40代、50代の年齢層に多く、男女差はありません。テニスやバトミントンなどのラケット競技者に頻度の高い疾患です。テニスをしていなくても、日常動作や仕事で、腕を使い過ぎることで発生することもあります。

原因

 手首を伸ばす筋肉(短橈側手根伸筋:たんとうそくしゅこんしんきん)の骨の付着部での炎症、小さな断裂が原因とされています。また、滑膜ヒダという組織が関節に挟まりこんで痛みを出すこともあります。

診断

 肘の外側の骨のでっぱり(上腕骨外側上顆)に痛みがあり(図1)、その部分を押すと痛みが走ります。タオルを絞る、フライパンを持つなどの動作で痛みが増強します。じんじんとした痛みを感じたり、痛みで目が覚めるということもあります。肘を伸ばし、握り拳を作り、手首を反らすと痛みが誘発されます(図2.手関節伸展テスト)。レントゲン写真では異常がないことが多いですが、慢性になるとMRIで手首を伸ばす筋肉の腱(短橈側手根伸筋腱)に変性が見られることがあります。

図1.丸で囲んだ部分の骨の出っ張り(上腕骨外側上顆)に痛みがある。
 

図2.手関節伸展テスト
 

治療

保存治療

 安静、日常動作の工夫、テニス肘用サポータ(図3)、ストレッチング、湿布、消炎鎮痛剤服用を行います。日常動作では強い握り動作を避けるようにします。また、重いものを持つときは脇を締め手のひらを上に向けるようにします。痛みが強い時には、ステロイド注射を行います。これらの治療で、多くの方が治癒します。

図3.テニス肘用サポータ

​手術治療

 保存治療を行って6か月から1年たっても治らない方が10%程度います。その中で痛みが強く、日常生活、仕事、スポーツに支障のある方が手術の対象になります。手術法には多くの方法があります。従来、肘の外側を切開して変性した腱組織を切除する方法が行われてきました。当院では内視鏡(肘関節鏡)を用いた手術を行っています。内視鏡を用い、関節内から変性した腱と滑膜ヒダを切除する手術です。90%の方で症状の改善が期待できます。

術後リハビリ

 内視鏡手術では術後固定は原則行いません。手術翌日から可動域訓練、ストレッチングなどのリハビリを行います。スポーツ復帰を目指す方には、肩や下半身の使い方の指導も併せて行っています。重労働やスポーツ復帰は術後1か月から徐々に始め、完全復帰は3か月以降を目途としています。


 

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