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小樽老人保健施設はまなす 職員エッセイ 2024年度エッセイ 職員エッセイ39 「嚥下について」2025.03.14

職員エッセイ39 「嚥下について」2025.03.14

はじめまして。
今回のエッセイは、リハビリテーション科の言語聴覚士 吉本が担当します。

今回は嚥下についてお話します。
皆様は一般的に、物が飲み込みにくいのは高齢者特有の症状と思われているでしょうか?

実際、嚥下障害の主な原因は加齢とも言われており、高齢になると唾液が減少したり、咀嚼筋が衰える事で窒息や気管に食べ物が入って肺炎を起こす事が増えてきます。

しかし近年は、20代などの若い方でも食べ物が飲み込みにくい状態になる事があると言われています。
とはいえ、実際にむせたとしても、若い方は高齢の方に比べると、嚥下障害による誤嚥性肺炎のリスクは低く、多くの場合は一時的にむせる程度で重症化に至るケースは少ないです。

ですが、そもそも若いのに飲み込みにくくなるのは、なぜなのでしょうか?

一般的に、若い方で嚥下障害がみられる場合は、一時的なストレス性のものもありますが、他に脳卒中、ALS、がん、口内炎、扁桃炎、食道炎、精神疾患、薬剤性による嚥下障害なども疑われる事が多いです。
加齢で嚥下障害になりやすい高齢者に比べて、若い方の嚥下障害では、その裏に重大な病気が隠れている可能性もありますので、「あれ?なんか最近良くむせるな?」と思われた方は、必要に応じて医師に相談して頂けると安心かと思います。

また、嚥下障害を少しでも予防していく為には、それこそ20代のうちから口や舌・首周りの筋肉を強化する事も大切です。
一番簡単な方法は、良く食べ、良く飲み、良く話し沢山笑う事です。また、最近はスマホの見過ぎでストレートネックなども問題になっています。
このストレートネックも嚥下障害の原因に繋がると言われていますので、その予防や改善の為にも首の筋肉をほぐす様に首を回したりといったストレッチも行なって頂けるとより良いかと思われます。

上手く飲み込めなくなると食事自体が苦痛になります。けれど、年齢を重ねてもお好きな物を飲んだり食べたりできるように、少しだけ意識して頂けると幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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