職員エッセイ2 「いつも心に太陽を」 2024.06.24
いつも心に太陽を(あればいいのにな)
リレーエッセイ2番目は当施設で事務長をしております野村が担当します。
先日、何気なく北海道新聞の小樽後志欄に目を通していたところ、以前、済生会小樽病院で15年ほど前から10年間以上の同僚だった作業療法士の方が小樽市内の街角で新たなサービスを提供する店をオープンさせるという記事を見つけた。
その記事の傍らにある写真に写る彼は非常に楽しそうで、私は素直に嬉しいと感じたが、その一方で何か少し羨ましさのような、寂しさのような複雑な感情も抱いてしまった。
その店は、情熱的で正義感の強い彼らしく、地域で何らかの悩み事や困り事を抱えている方々が気軽に集い、その方々の問題解決の手伝いや、情報交換、癒しの場となることを目指すという、新たな挑戦となるような店となるようだった。
ふと、かつて彼や仲間たちと日本一のリハビリ病棟を作ろうとひた向きに情熱を傾けていた日々を過ごしていたことを思い出した。
そのころの年齢30半ばだった自分は今や50を過ぎ、現場とは若干距離のある業務に従事している。その間、色々な経験もしたし、当時のように夢や目標に向かって仲間と突き進む元気も薄れてきている実感も正直無くはなかった。
一方、彼の店を訪ねると私よりも6歳も年上ながら、まだまだ新たな夢に向かって、生き生きと汗を流しながら1週間後に控えた店舗で黙々と準備をしていた。
私にはその姿がとても眩しく感じ、少し話した後、店を後にしたが、歩きながらしばし彼の姿が目に焼き付いていた。
帰宅し、ビールをぐいと飲み、今の自分の夢を自分に問いかけつつ、彼の店の成功を願った。
いつのまにかビールは空っぽになったが、自分の心には何か少し熱いものが注がれた気がした。
リレーエッセイ2番目は当施設で事務長をしております野村が担当します。
先日、何気なく北海道新聞の小樽後志欄に目を通していたところ、以前、済生会小樽病院で15年ほど前から10年間以上の同僚だった作業療法士の方が小樽市内の街角で新たなサービスを提供する店をオープンさせるという記事を見つけた。
その記事の傍らにある写真に写る彼は非常に楽しそうで、私は素直に嬉しいと感じたが、その一方で何か少し羨ましさのような、寂しさのような複雑な感情も抱いてしまった。
その店は、情熱的で正義感の強い彼らしく、地域で何らかの悩み事や困り事を抱えている方々が気軽に集い、その方々の問題解決の手伝いや、情報交換、癒しの場となることを目指すという、新たな挑戦となるような店となるようだった。
ふと、かつて彼や仲間たちと日本一のリハビリ病棟を作ろうとひた向きに情熱を傾けていた日々を過ごしていたことを思い出した。
そのころの年齢30半ばだった自分は今や50を過ぎ、現場とは若干距離のある業務に従事している。その間、色々な経験もしたし、当時のように夢や目標に向かって仲間と突き進む元気も薄れてきている実感も正直無くはなかった。
一方、彼の店を訪ねると私よりも6歳も年上ながら、まだまだ新たな夢に向かって、生き生きと汗を流しながら1週間後に控えた店舗で黙々と準備をしていた。
私にはその姿がとても眩しく感じ、少し話した後、店を後にしたが、歩きながらしばし彼の姿が目に焼き付いていた。
帰宅し、ビールをぐいと飲み、今の自分の夢を自分に問いかけつつ、彼の店の成功を願った。
いつのまにかビールは空っぽになったが、自分の心には何か少し熱いものが注がれた気がした。