部署紹介
看護部紹介
看護部次長 中川尚美, 看護部室長 金澤ひかり
当院の看護部は5つの病棟と外来部門で構成されております。専従の教育課長を置き、院内教育も年々充実してきました。緩和ケア・皮膚排泄認定看護師の他、各種専門資格(糖尿病療養指導士、呼吸療法認定士、NST専門療法士、内視鏡技師等)の取得者も増えており、それぞれの専門分野で力を発揮し、医療・看護の充実を目指すとともに人材育成にも力を入れております。
看護方式は固定チームナーシングを取り入れ、1年のスパンで達成する目標を設定、個々が主体的に看護に取り組んでおります。看護研究発表会と並んで年に1回、固定チームナーシングの実践報告会を開催しており、1年間のチーム運営の成果を発表、それぞれの振り返りを行うと同時に、レベルアップに結びついております。
また、療養上の世話については介護のプロである介護福祉士とともに看護補助者が力を発揮しております。看護補助者教育委員会を中心に研修も隔月で行っており、共に患者様に援助をするパートナーとして大いに力を発揮しております。
さらに多職種との連携も強化、緩和ケアをはじめ、栄養サポート、病床・退院調整など様々な職種がチームを組んでおり、その中で看護師も役割を発揮するべく努力をしております。
今後は更なる看護の充実を目指し、患者様にはもちろん、一緒に働く仲間へも当院の院是である「思いやり」の心を忘れず、共に成長する看護部を目指して参りたいと思います。
3A病棟

患者さんは、手術目的・検査目的・薬剤調整・緩和目的等様々な理由で入院されており、入院期間も疾患によって大きな幅が見られます。検査や手術、治療目的で入院され、回復して退院される患者さんがいる一方で、残された時間を病院で過ごし生涯を終えられる患者さんもいます。
あらゆる健康問題を抱える患者さんの傍らに立ち、声に耳を傾け、患者さん・ご家族にとって最善のケアを提供するために多職種と連携し、日々活動しています。
3B病棟

整形外科では骨折の他、手・足の関節や脊椎の変性疾患などを、泌尿器科では尿路感染症、尿路結石などの泌尿器科一般ならびに悪性腫瘍などの治療を行っており、2024年度は両科合わせて1000件程度の手術を行っています。
入院される患者さんは小児から高齢者まで様々な年齢の方が入院されており、平均在院日数は12日程度となっています。
患者さんの思いに寄り添いながら、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟と連携しリハビリテーションや退院支援に移行できるように取り組んでいます。
4A病棟


内科・消化器内科、脳神経内科の一般急性期混合病棟です。内科・消化器内科では、糖尿病や内分泌治療、胃や大腸の腫瘍に対する内視鏡的粘膜切除術、出血性疾患に対する止血術を行っています。 脳神経内科は、後志圏内では数少ない急性期病院として、脳脊髄、末梢神経、筋肉に関連した疾患の診断と治療を行っています。認知症患者が増加し、身体疾患を持った認知症患者は、せん妄や行動・心理症状を起こしやすく治療に難渋する事が多いです。
受持ち看護師を中心にチームで情報共有しながら、患者・家族の思いに寄り添い、意思決定を支援し、多職種で連携しながら、地域へとシームレスな対応ができるように看護ケアを実践しています。
4B病棟

病棟看護師は、患者さんが少しでも長く地域で生活できるよう、患者さんを中心にご家族やケアマネージャーさんと連携し、退院支援を進めています。患者さんのリハビリの進捗や、退院のための問題点など、多職種とも活発にカンファレンスし情報共有しています。患者さんが安心して退院できるように地域包括ケア病棟としての役割を果たしていきたいと考えています。
5B病棟


このような病院機能を持っている病院は限られていますが、その中でもここに入院して良かったと思ってもらえるような医療の提供を目指し、日々患者さんやご家族の思いに寄り添いながら多職種の専門性を最大限に発揮できるよう取り組んでいます。
外来

日々の看護を提供することで、患者さんやご家族に安心して治療を受けていただき、地域の中で日常生活を円滑に送ることができる事を目指しています。
病棟看護師や多職種スタッフと連携し、退院後外来を受診される患者さんに継続した治療や看護を受けて頂き、その人らしく生活していけるよう支援する、患者さん一人一人が笑顔になれる、をモットーに「患者さん一人一人の気持ちに寄り添った看護」を践すべく、日々奮闘しています。
手術室


鏡視下手術 脊椎手術
手術センターは、看護師11名、臨床工学士5名で年間1500例前後の手術を行っています。整形外科、外科、泌尿器科の3科の手術を行っており、後志管内の外傷を多く受けています。手術センターは多職種が専門性を発揮し、コミュニケーションをとり協力することが安全な手術の提供につながります。そのためにはチーム医療は欠かせません。症例ごとにチームカンファレンスで情報共有し、また、専門分野以外のことも協力し合い学習しています。そして内視鏡手術も増え臨床工学士との団結も強くなりました。
入院期間の中、手術入室から退室まで短時間の関わりですが、患者様には人生の一大イベントです。その中で大きな不安を少しでも和らげられる様に患者様により寄り添い、安全な看護を実践していけるよう努めています。
透析看護課

透析は、一生涯続く治療です。患者さんが安心・安全に治療を受けていただけるよう、環境面やスタッフの技術面の向上に取り組んでいます。透析を受けながらも、その人らしい人生を送ることができるよう、私たち透析看護師は患者さん一人ひとりに寄り添い、多職種と連携しながら在宅療養を支援していきます。
透析看護は専門性が高く、奥が深い分野です。様々なキャリアを持つスタッフがそれぞれの強み生かし、協力と話し合いを重ねながらより良いケアの提供に努めています。
地域看護課

入院前支援として予定入院の患者様やご家族に入院前の生活を伺うと共に入院生活の説明をすることで、安心して入院生活が送れるよう支援しています。
また、退院支援の一環として病棟看護師、MSWと共にカンファレンスを実践し、退院困難と思われる患者様の退院支援に関わります。いずれも、院内外の多職種と協働しながら進めていきます。入院前支援、退院支援共に患者さんが住み慣れた地域に戻って自分らしい暮らしが継続できるよう、支援につなげることを目標に日々努力しています。
看護管理室 教育
済生会小樽病院の看護部は、「安心できる質の高い看護を提供できる看護師(なでしこナース)」の育成を目指し、教育に力を入れています。一人ひとりの成長に寄り添い、臨床現場で活かせる実践的な研修を提供するため、教育委員会が中心となり、「新人研修」と「ラダー研修」の2本柱で計画的な研修を実施しています。新人研修:確かな技術と心のサポート
新人研修では、基本的な看護技術を早期に習得できるよう、多くの演習を取り入れています。研修後も個人練習や個別指導を行い、職場でのリアリティショックを軽減できるよう工夫しています。また、新人指導プログラムの進度やメンタル面の変化に応じたサポート体制を整え、1年間を通じて成長を支援します。2年目の看護師には、個々の成長に合わせた教育計画を作成し、配属部署のチーム全体でサポートすることで、継続的な成長を促します。ラダー研修:社会のニーズに応える看護師の育成
ラダー研修では、済生会の理念や基本方針を基に、看護実践能力を高めるための4つの力——「ニーズをとらえる力」「ケアする力」「協働する力」「意思決定を支える力」——に焦点を当てています。院内研修にとどまらず、済生会本部(東京)や看護協会主催の院外研修への参加も積極的に支援し、幅広い学びの機会を提供しています。ワークライフバランスを大切に
当看護部では、多様な働き方を尊重し、ワークライフバランス(WLB)を大切にしています。短時間正職員制度を導入し、育児休暇中や子育て中の方でも自己研鑽を続けられるよう、スマートフォンでも学習可能なe-ラーニング環境を整えています。私たちは、看護職員のキャリアアップを支援し、「参加したくなる・楽しく学べる・実践できる」研修を目指して、時代の変化に対応しながら成長し続けます。

