済生会小樽病院

パーキンソン病とは

パーキンソン病とは

パーキンソン病は、神経伝達物質であるドパミンの量が減ることで発症します。
ドパミンは脳内の黒質で作られますが、パーキンソン病では黒質にレビー小体が蓄積することで、黒質の神経細胞が減少し、作られるドパミンが減少します。ドパミンが減ると、神経伝達に障害が生じ、運動の調節がうまくできなくなります。その結果、手足が動きにくくなったり、ふるえたりする症状が出現します。また、レビー小体は脳だけではなく、全身に蓄積するため、多彩な症状が出現します。パーキンソン病患者の数は年齢とともに増加し、70歳代後半~80歳代前半で最も多くなります。病気の進行はゆっくりですが、進行すると日常生活に介助が必要となる場合が多く、誤嚥や転倒による合併症にも注意が必要です。

症状

パーキンソン病の症状は、運動症状と非運動症状に分けられます。

1.運動症状

2.非運動症状

治療

薬物療法

不足したドパミンを薬で補う治療が行われます。症状に応じて複数のお薬を組み合わせて服用することがあります。主治医の指示に従って、お薬を継続的に服用することが大切です。
パーキンソン病を発症して初めの3~5年は、薬剤治療により症状が安定しやすい時期ですが、長期間お薬を服用すると、薬の効果が不安定となり、次の服用時間まで薬効が持続せず切れた時間が生じる「ウェアリングオフ」現象や、身体が勝手に動く「ジスキネジア」等の運動合併症が生じる場合があります。

2.リハビリテーション

薬物療法などに併せて、症状にあわせたリハビリを積極的に行うことが大切です。なかでも運動は、心身機能の維持・向上に効果的で、日常生活動作の改善が期待できます

患者関係者様

医療関係者様

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